光冴さんは苦笑いしながら言った。
「最高顧問がこんなイカれてるなら俺がマトモになるしかないでしょう。
それでも、理叶は紛いなく俺の命の恩人なもので、最期までついていく覚悟です」
「ふん」
親父は彼の発言を鼻であしらったがそれ以上発言する素振りはない。
つまりこの話は終わりか、と思ったその時、ガラッと襖が開き、なだれ込むように女が入ってきた。
何事かと首をひねらせ、その女の顔を覗き込むと───それは理叶さんの実の姉である、涼さんだった。
「理叶〜!あんたやっと出られたのね!よかったぁ!」
彼女はいつから飲んでいたのだろうか。
まだ昼間だが、すでにできあがってしまっている。
腕の中にかかえた一升瓶のラベルには「鬼ころし」の文字が。
「えぇぇ……嘘でしょ涼ちゃん」
その場にいた皆を初め、夫である颯馬さんは開いた口が塞がらなくなっている。
「待たせたな、涼。早くこいつ連れて帰ってくれ」
しかし、親父は驚きもせず対応していることから、これは親父の作戦であると気がついた。
酒好きの涼さんは酔わせるとなぜかいつも弟に絡む。
そして理叶さんはなぜか姉に頭が上がらない。
この習性に乗じてさっさと撤収させるつもりだったのだろうと。
「最高顧問がこんなイカれてるなら俺がマトモになるしかないでしょう。
それでも、理叶は紛いなく俺の命の恩人なもので、最期までついていく覚悟です」
「ふん」
親父は彼の発言を鼻であしらったがそれ以上発言する素振りはない。
つまりこの話は終わりか、と思ったその時、ガラッと襖が開き、なだれ込むように女が入ってきた。
何事かと首をひねらせ、その女の顔を覗き込むと───それは理叶さんの実の姉である、涼さんだった。
「理叶〜!あんたやっと出られたのね!よかったぁ!」
彼女はいつから飲んでいたのだろうか。
まだ昼間だが、すでにできあがってしまっている。
腕の中にかかえた一升瓶のラベルには「鬼ころし」の文字が。
「えぇぇ……嘘でしょ涼ちゃん」
その場にいた皆を初め、夫である颯馬さんは開いた口が塞がらなくなっている。
「待たせたな、涼。早くこいつ連れて帰ってくれ」
しかし、親父は驚きもせず対応していることから、これは親父の作戦であると気がついた。
酒好きの涼さんは酔わせるとなぜかいつも弟に絡む。
そして理叶さんはなぜか姉に頭が上がらない。
この習性に乗じてさっさと撤収させるつもりだったのだろうと。



