30分後、たくさんの護衛をつれて一行は都内の神社に初詣に来た。
「緊張してる?」
「緊張しないわけないじゃん……」
車内から出る際に絆にエスコートされながら手が震えていた。
案の定、車から出たとたんに大勢の護衛に囲まれ、人の目に晒される。
まだ朝の7時だと言うのに境内は人でごった返していた。
「……荒瀬組だ!」
「出た美形集団!朝5時から待った甲斐あった〜!」
「うわっ、『シンデレラ』まじ綺麗……」
参拝客は一気にざわつき、自分たちのいる方に向かって拝む人さえいる。
護衛の間からはスマホをこちらに向けている人、一部では本格的なカメラを構えている人間すらいる。
どうやら報道陣もここに来ているようだ。
「ねえ、若頭の隣にいる女誰?」
「知らないの?婚約者だよ」
「え!?あれが噂の?」
ついに自分に関心が向けられた。
嫌なことを言われたらやだなぁと不安がっていると、横からずいっと近づいてくる人がいた。
「わあ、すごい人。迷子になっちゃいそう」
「壱華さん!?え、組長さんは?」
「すぐ戻るから大丈夫よ。
それにしても、わざわざこんなに護衛固めて行かなくてもいいのにね?そうでしょ?」
優美な仕草で笑う彼女は次の瞬間、徐々に距離を縮めてきた群衆をキッと睨みつけた。
普段の彼女から想像できない「極道の姐」の顔に野次馬は恐れを生してササーっと道が開けた。
道幅が少し広がると、彼女は元の表情に戻った。
「志勇ね、私と初めて初詣に行った時、女の人に絡まれたこと覚えてるの。
琥珀ちゃんもそうなるかとしれないって危惧して護衛増やしたみたい。
ぶっきらぼうに見えるけどあなたたちのことちゃんと応援してるからね」
「あ、ありがとうございます」
「うふふ、でもこんな美人だったら誰も言いがかりなんてつけて来ないよねぇ?可愛い可愛い」
美しい笑顔に至近距離で褒めちぎられ、顔を赤くした。
すると前の方にいた組長が振り返って彼女を見つめる。
「壱華、そろそろこっち来い」
「あら、辛抱ならない人ね。
琥珀ちゃん、自信持ってね。とっても綺麗だから。
絆、ちゃんと琥珀ちゃんを守ってあげてね」
壱華さんは再び笑顔を咲かせて絆に声をかけ、組長と合流した。
人混みの隙間から見える彼女は離れていてもとても美しく凛としていて……。
あんな素敵な女性を母として持つ絆が羨ましかった。
「緊張してる?」
「緊張しないわけないじゃん……」
車内から出る際に絆にエスコートされながら手が震えていた。
案の定、車から出たとたんに大勢の護衛に囲まれ、人の目に晒される。
まだ朝の7時だと言うのに境内は人でごった返していた。
「……荒瀬組だ!」
「出た美形集団!朝5時から待った甲斐あった〜!」
「うわっ、『シンデレラ』まじ綺麗……」
参拝客は一気にざわつき、自分たちのいる方に向かって拝む人さえいる。
護衛の間からはスマホをこちらに向けている人、一部では本格的なカメラを構えている人間すらいる。
どうやら報道陣もここに来ているようだ。
「ねえ、若頭の隣にいる女誰?」
「知らないの?婚約者だよ」
「え!?あれが噂の?」
ついに自分に関心が向けられた。
嫌なことを言われたらやだなぁと不安がっていると、横からずいっと近づいてくる人がいた。
「わあ、すごい人。迷子になっちゃいそう」
「壱華さん!?え、組長さんは?」
「すぐ戻るから大丈夫よ。
それにしても、わざわざこんなに護衛固めて行かなくてもいいのにね?そうでしょ?」
優美な仕草で笑う彼女は次の瞬間、徐々に距離を縮めてきた群衆をキッと睨みつけた。
普段の彼女から想像できない「極道の姐」の顔に野次馬は恐れを生してササーっと道が開けた。
道幅が少し広がると、彼女は元の表情に戻った。
「志勇ね、私と初めて初詣に行った時、女の人に絡まれたこと覚えてるの。
琥珀ちゃんもそうなるかとしれないって危惧して護衛増やしたみたい。
ぶっきらぼうに見えるけどあなたたちのことちゃんと応援してるからね」
「あ、ありがとうございます」
「うふふ、でもこんな美人だったら誰も言いがかりなんてつけて来ないよねぇ?可愛い可愛い」
美しい笑顔に至近距離で褒めちぎられ、顔を赤くした。
すると前の方にいた組長が振り返って彼女を見つめる。
「壱華、そろそろこっち来い」
「あら、辛抱ならない人ね。
琥珀ちゃん、自信持ってね。とっても綺麗だから。
絆、ちゃんと琥珀ちゃんを守ってあげてね」
壱華さんは再び笑顔を咲かせて絆に声をかけ、組長と合流した。
人混みの隙間から見える彼女は離れていてもとても美しく凛としていて……。
あんな素敵な女性を母として持つ絆が羨ましかった。



