「どうだった?」
「楽しかったよ。永遠が可愛くて癒された」
「だろ?」
妹を褒められ絆は自慢げだ。
確かにあれだけ可愛くて性格もいい妹なら自慢したいのもよく分かる。
「うん、さすがファンクラブがあるだけあるね」
「……は?」
「あれ?知らなかった?ほら見て」
仕事用のスマホを取り出して、いかがわしいサイトを開いた。
『ヤクザの娘、美人すぎww』とふざけた見出しの下に盗撮と思われる永遠の画像が何枚か並んでいた。
スクロールしていくとコメント欄に吐き気のするような下品な言葉が並べられていた。
「……なんだ、これは」
「どうやらストーカーまがいのファンクラブが存在してるみたいでさ……これはそこのファンクラブの会員が投稿した記事みたい。
ファンクラブの創設者ごと社会的に抹消した方がいい?」
怒りを内に潜め、一言「頼む」と告げた絆の顔は冷酷な若頭の顔だった。
……この顔は子どもたちに見せられないな。
そう思った琥珀は話題を変換した。
「ちなみに刹那も熱狂的なファンクラブがあるみたいなんけど、どうする?」
「それは放置でいい」
「ぷっ、はは!妹との対応が違いすぎない?」
「あいつは俺より頭いいからいくらでもやり過ごせる。
だが……永遠にはできるだけ悲しい思いはさせたくない」
絆の表情が暗く陰っていく。
琥珀は絆のこの表情の意味を知っていた。
「楽しかったよ。永遠が可愛くて癒された」
「だろ?」
妹を褒められ絆は自慢げだ。
確かにあれだけ可愛くて性格もいい妹なら自慢したいのもよく分かる。
「うん、さすがファンクラブがあるだけあるね」
「……は?」
「あれ?知らなかった?ほら見て」
仕事用のスマホを取り出して、いかがわしいサイトを開いた。
『ヤクザの娘、美人すぎww』とふざけた見出しの下に盗撮と思われる永遠の画像が何枚か並んでいた。
スクロールしていくとコメント欄に吐き気のするような下品な言葉が並べられていた。
「……なんだ、これは」
「どうやらストーカーまがいのファンクラブが存在してるみたいでさ……これはそこのファンクラブの会員が投稿した記事みたい。
ファンクラブの創設者ごと社会的に抹消した方がいい?」
怒りを内に潜め、一言「頼む」と告げた絆の顔は冷酷な若頭の顔だった。
……この顔は子どもたちに見せられないな。
そう思った琥珀は話題を変換した。
「ちなみに刹那も熱狂的なファンクラブがあるみたいなんけど、どうする?」
「それは放置でいい」
「ぷっ、はは!妹との対応が違いすぎない?」
「あいつは俺より頭いいからいくらでもやり過ごせる。
だが……永遠にはできるだけ悲しい思いはさせたくない」
絆の表情が暗く陰っていく。
琥珀は絆のこの表情の意味を知っていた。



