惚れたら最後。

するとタイミングよく憂雅さんが部屋の中に入ってきた。



「……もしかして、なんか邪魔した?」

「いや別に?ちょっとこっち来いよ憂雅」



少しピリッとした空気を察した憂雅さんは首を傾げながら絆に近づいてきた。



「あ、ちょっと憂雅さん!」

「え、なに?あ゛っ……!」




注意をするも時すでに遅し。

一瞬の隙を突いて絆の膝が憂雅さ?の急所に直撃した。

憂雅さんは変な声を上げて打撃を受けた部分を押さえてうずくまった。

それを見た流星は怖いものでも見たかのように目を手で覆った。



「うわぁ、そんなに痛いんだ……」



同情できない痛みに微妙な顔をしていると、絆が口を開いた。



「流星がお前にそっくりのガキに育ちそうで俺は心配だ。
親父が幼い頃の憂雅に苦労したって意味が分かったよ」

「え、何だよどういうことぉ?」

「とりあえずクリスマス流星と星奈と遊んでやれ」

「は?なんで?」

「わたしが絆お兄ちゃんにお願いしたの!クリスマスは憂雅と過ごしたいって」

「ああ、なるほど……」

「ダメ?」



痛みで顔をゆがめる憂雅さんだったけど、星奈に可愛らしく首を傾げられて無理やり笑顔を作った。



「いいに決まってんだろ星奈!クリスマスは遊園地でも行くか?」

「やったあ!憂雅とデートだ!」

「おれもいるけどね!」



大興奮の星奈は憂雅に抱きつき、流星も便乗して背中に乗った。

「よかったね2人とも」と声をかけたその時、絆のスマホからピコン、と通知音がした。