惚れたら最後。

さっそく設定したホーム画面に映る寝顔に満足して思わず笑ってしまった。

すると視線を感じ、顔を上げるとバックミラー越しに憂雅と目が合った。



「で、なんかあったんだろ。大丈夫なのか?」

「大丈夫。母さんは琥珀のこと気に入ったみたいだし、親父も感心してたくらいだ。
……って、憂雅には誤魔化しが聞かねえだろうから、何があったのかはおいおい話す」

「あったりまえだぜ絆、俺は5歳の時からお前の世話係だからな!
実の兄弟よりも兄弟らしく育ったからな、俺たち。お前の変化には敏感だ。
まあ、ゆっくりでいいさ。いつか話してくれよ」

「ああ、ありがとう」



感謝を述べ、もう一度愛しい女の寝顔を目に焼き付けた。

こんな幸せでたおやかな時間がずっと続くようにと。