貴方は私の光です。

「お前名前は?」

真っ黒い髪の毛に女の子のような唇にすっと整った鼻の上にある綺麗な鋭い瞳

まだ幼さの残るその顔に懐かしさも覚える

「清原林です」

彼とは一定の距離を保って自己紹介をする

「ふぅん」

初めてあった秋同様彼は興味無さそうに見ていた雑誌に視線を戻した

「星夜自分で聞いたんだから自分も自己紹介しないと」

冬馬が彼の雑誌を奪いながら私を指さす

「はぁめんどくせ……荒瀬 星夜 «アラセセイヤ»」

今めんどくせって小さく言ったけど地獄耳の私にはしっかり聞こえてきた

「それで私はなんで…」

「うーん」

秋に聞くと秋は少し難しそうな顔をして頭を傾ける

「…─────────…」

何かボソボソっと言ったからなんと言ったのかは分からなかったけど良くないことは分かる

「何も用事がないなら」

そう言って帰ろうとすると私の言葉に被せるようにあの男の声が聞こえた

「いい、居ても」

そんな男の声が