女子も男子も見て見ぬふり。
所詮、高校生なんてそんなもの。
誰かに助けを期待したって無駄なのよ。
困った時に助けるために手を差し伸べてくれるような人はいない。
世の中はそんなに甘くない。
自分から抜け出さない限り、一生下位のまま。
だから私が助ける義理はないはずなのに。
なんでだろう、体が勝手に動いている。
「ねぇ野木さん、私と種目変わってよ」
「.....え?」
いきなり声をかけられたからなのか、ビクッとなった彼女。
「私、玉入れにエントリーしたけどリレーの方が好きなの。いいでしょ?」
.....こんなのは嘘。
玉入れよりリレーの方がいいわけない。



