次の日から学校が始まった。
私はまだ気持ちが晴れなかった。スマホを開ければすぐに先輩のアイコンが目につく。消せばいいんだけど…なかなか消せれないんだよね……。

とこんな状態で部活に向かった。

「千冬先輩…、元気出してください!」

と後輩くんに声をかけられた。私はまだ顔に出てるのかと思った。

「千冬先輩…付き合ってる人と別れたんですよね」

「えっ…」

えぇ??なんで知ってるの?

するとその子が顔を赤らめて

「千冬先輩の目に俺は入ってないんですか?」

と言った。

私はすぐに返事ができなかった。

「さっきのは忘れてください。」

と言って男子コートに戻って行った。