孤独のその先に

「あ、ちょっと麻耶!入ってこないでって言ったでしょ?」


〝麻耶〟と呼ばれた女の子と一瞬目が合った。


だれだろう。


「あ、私の妹の麻耶。小学5年生なの」


沙耶、妹いたんだ。


「もーはやく戻ってよね?」


「いい匂いしたからさ。あ、おいしそ!」


そういって私のチョコをパクっと食べた。