孤独のその先に

「…あれ、美羽?もしもーし!聞こえてる?」


沙耶が手をかざす。


ポカーン。


なんだろう、ひたすら時間が止まってる感じ。


こんなにも執事が似合うなんて思ってなかった。


『王子様みたい』


やっと出た一声がこれ。


思わぬ発言に、その場にいたみんなはビックリしてる。


「でもたしかに。朔夜、王子みたいだよ」


沙耶も便乗してくれた。