孤独のその先に

そのあと繁華街に向かった朔夜は、そこで琉樹兄と出会ったんだって。


それで天竜に入ったとのこと。


全てを聞き終わると、なぜか私まで泣いていた。


「…なに?泣いてんの?」


『っううん、泣いてない』


「嘘つけ。泣いてんじゃん」


朔夜が袖で涙を拭ってくれた。


こんなにも苦しくて、辛い過去なんて。


「だから虐められてるお前をみてほっとけなかった」