孤独のその先に

-朔夜 side-


__俺がまだ中学生のとき。


俺には彼女がいた。


「朔夜!一緒に帰ろ?」


そう笑顔で駆け寄ってきたのは、中野 絵里。


クラスの中では人気者。


けど、それはただの見せかけだったのかもしれない。


俺たちが付き合って半年を迎えたころ。


この日は雨だったかな。


俺は日直で帰りが遅くなった。