登校日
響は朝から連絡がないかと[起きたよー]とか[謙太郎はもう出るの?]とか馬鹿みたいに送って、そしてすごくがっかりして勝手に裏切られたような気持ちになる。
もう気持ちがグシャグシャだった。
あの桜の下で泣いていた女生徒のように、
『何で?どういうつもり?』
と私も泣くのかもしれない、と思った。
そんな事を考えていたら、放課後にまた担任に呼び出された。
ものすごく不機嫌な先生の様子に気持ちがさらに沈む。
ところが今回は完全に響の側の落ち度だった。
「戸波さんだけ」
まさか学費と一緒に引き落とされるはずのものが残金不足で未納になっている、との事だった。
「ちゃんと保護者様にご連絡していたはずですよ。他の人は全員、納めています。私も長い教師歴、こんな事初めてです。やはりその程度のご家庭なのね。この学校に来る資格がなかったんじゃないの?」
先生に何も言い返せなかった。


