響はその言葉を全身で聞いて、謙太郎の唇を思いっきり受けて、力が抜けた。 謙太郎に身をあずけた。 あたたかさや彼をいっぱいに受けた。 委ねると、包まれ、その瞬間、優しい気持ち、愛しい気持ち、責任感が、いろんな思いが溢れて⋯⋯ 。 聞きたかった事も全部。 何も考えられなくなった。