謙太郎はその後すぐに車で響の家に向かった。
さっきの事を考える。
学校を急に休んで響に会わなかった。
[後で連絡する]と送られてきたまま、その後一度だけ既読になったきり、全く応答がない。
時間的には短かったがいてもたってもいられなくなった。
どうしたんだろう、と胸騒ぎがした。
今日の昼間。
謙太郎は、都築さんと話をした後、父の病院まで行って父とも話した。
本気だと言葉をつくした。
家だと母がいて口を挟むので落ち着いて話ができず、特に最近は紗代子までいたので、全く話をしていなかった。
さすがに1対1で仕事部屋の中だったからか、父にも話が聞こえたらしく真面目な表情だった。
思いつきや気の迷いではない。
やっとそう分かったみたいだった。
でも、理解しても、違う進路を認めた訳ではない、と言われた。
だが耳に届いただけでも今までとは違う。


