響は、担任にも入ってもらった。
担任もさすがに、いくら理事のご友人だからとは言え、学校と関係のない話に、何回も来た挙句、今日などは昼休み、完全にモンスターペアレンツで問題があると思った。
もう通算6回目だろうか。
毎回と同じような話で始まり、いつもと少し違ったのは、紗代子が自信ありげに嫌味を言い出した事だろうか。
いつも、響は言い返さなかった。
黙って聞いて、そのうち謙太郎の母親が飽きてきて、騒ぎながら帰る、というパターン。
でもその日は、紗代子が実家の病院を謙太郎に継いでもらうというような話しをし始めた時、響が遮るように言い返した。
「なぜ?、自分で継がないんですか?」
「は?何を……」
「そんなに医院が大事なら、自分で医者になって、自分で継げばいい。ましてや自分の家なのに」


