翌朝、学校を休んで、紗代子の実家の都築総合病院を訪ねた。
医院長の紗代子の父親に面会した。
今の状態⋯⋯ 。
内藤家の母と、都築家の母と娘、女性たちの範囲で行われている事で「男の人の出る幕じゃないわ!任せておいてちょうだい!」と女性達は言ったのだろう。
非常識な彼女たちは、よくそんな言い方をし、家の中の範囲や、彼女達の付き合いの中では大抵のことが許されているみたいだが、その非常識さが外に出るとどんな問題を引き起こすか、世界が自分達のために回っていると思う彼女たちはかなり危ないところがある。
全部話した。
自分の気持ちも、母親の状態も。
せっかくの記念パーティーの翌日だったけれど、昨日の恐怖が引き金だったのか、話しがとまらなくなった。
都築さんが、黙って聞いてくれているからだったかもしれない。
昔から、常識的な人だと思っていたので、分かって欲しかったし聞いて欲しかった。
親も教師も紗代子も、ずっと聞き流して無視している、謙太郎の気持ちを話した。


