12月の初めの日曜日に、紗代子から言われたパーティーがあった。
行くべきではない、と思った。
が、案内状を受け取っていて、あの時突き返さず受け取った形の私は、どうあれ招待されてしまっている。
最近こんな事ばかりだ。
とっさに判断できず、後からくよくよ、これでよかったのかそれとも間違ったのか辛く思う。
会場で謙太郎に会ってしまったらどんな顔をすればいいのか。
まるで疑って確かめるみたいな、こんな自分嫌だし、謙太郎が話さない事を知ってしまってどうなんだろう。
招待状を受け取って迷って、行くかどうか迷って、結果、行くのか私⋯⋯ と響は自虐的に思った。
大人しい何の工夫もない紺のスーツを着た。
就活みたいと思った。
他に洋服は思いつかなかった。
心細く超一流ホテルに足を踏み入れ、宴会場のある舘を探して《孔雀の間》とやらを見つける。
1人しか乗れない細いエスカレーターで、三階まで上がったら、シャンデリアや落ち着いた調度品のある大広間に出た。
大きな両開きの扉の横前に、大きな机があり受付をするようになっている。
結婚式みたいだった。
今日一番の宴なのか《孔雀の間》はそのホテルの中でも一番広い部屋だった。
受付もプロのような人が数人並び、白手袋で恭しく応対している。


