紗代子は、
「まぁ信じられないのでしょうけど。
なら、ここに来て確かめたらいい!」
と、何やら案内状を出してきた。
《都築総合病院
100周年パーティー
Rホテル、孔雀の間》
「ご招待してさしあげるわ。
その案内状で会場の中まで入れます。
謙太郎さんと私、一緒に行くからご自身の目で確かめられたらいいのよ。
私達の関係を。
そして、わかったら消えなさい」
響は案内を渡されて、持っている指が震えるのが紙が揺れる事でバレそうで、それが嫌で机の上に置いた。
紗代子の言葉は嘘っぽいのに、なのに変に心に真っ直ぐささって疑念が生まれてしまう。
謙太郎が紗代子にキスするわけない。
このパーティーに、もし一緒に行ったとして、それに意味を持たせる必要もない。
でも、苦しくて、私は確かめに行ってしまうのだろうと思った。馬鹿みたいに⋯⋯ 。
そんな事を思い出しながら、今、謙太郎の腕の中にいる自分は、謙太郎を騙していないと言えるのかな。


