響は謙太郎を唆す


レンは

「口で言う事は消える。宣言など、証明にならん。100パーセントの態度で見せろ」

と言った。
謙太郎は殴られたような衝撃を感じた。
その通りだと思った。
グズグズ悩んで動かなかったら、それは0と同じだった。
言葉で出しても、頭で考えても、他から見たら0と同じだ。
ただ、100パーセントの態度で見せろ。
それがすべてだ。

親と決定的に違うのは、謙太郎を1人の大人の男として話してくれてる事だった。
おもねるような、遠慮するような、先生方とも全く違う。

自分が狭い世界で、何もないのに、まるで何か特別な人のように扱われて、一歩出たら、何も持っていない、ただの子供のままだ。
18は成人だ。
ただの、何もない自分。
今、決心して、今、立ち上がらなければ、響は手に入らない。

謙太郎は苦しかった。