響は謙太郎を唆す


レンは、

「キョウスケ、俺は親だ。お前が泣いても、俺はただの父親だ。でも、愛する女が泣いたら、それは男の責任だ」
「何言ってんのよ!カッコよく言っても違うし。お金、引き落とせなかったくせに。レン、ばか!」
「いゃぁ、その事は悪かったよな。お前の大学資金のためにツアーだってんで、盛り上がったんだよな。ありったけ、引き出しちまって、」
「そんなレンが、意見言うな!」

レンは響を無視して、

「ナイトはいくつだ?」

と、睨んだ。

「4月生まれの18、キョウと同級生だ」
「はっ、18で成人だよな。しっかりしろよ、ナイト。何を言い訳したって、現にキョウスケが泣いてんだよ。そんなつもりない、とか言いやがるなら、今すぐその手を退けて、二度と来んな」

謙太郎は、レンを見ながら

「嫌だ。退かない。絶対、逃げない」

と言った