「ああ、確かに買い物には全く行かなくなったな。」

「お昼はどうされているんですか?」

んー。直ってないな。

「…花? 言葉遣い。そのままなんだけど?
友達にその話し方か?」

「えっ! あ、いや……ダメですか?」

「ダメだろう。
普通に話して。タメでいいから。
ほら! 練習!」

「エェ…
うー、わかりましたよー。
えーと、なんだっけ…?
あ、お昼はどうしてるの?」

「昼は食堂に行ったり、やっぱりここのコンシェルジュに頼んだりしている。買ってきてくれるんだ。」

よし。言葉遣いが変わるだけでも、近づいた気がする。

「じゃあ、食堂に行く時は時間があるのね?
だったらうちに来て?」

「え?」

「コーヒーハウスも利用してね?
寿貴先生の顔、一度も見た事なかったのよ?
と言う事は、一度もコーヒーハウスに来てくれていないって事だわ。
今後は、売り上げ協力、お願いしますね?」

「…あ、ああ。そうだな。
いや、食べる物があると思わなかったんだ。」

「ランチは、日替わりパスタか日替わりサンドがあるの。メニューは私が毎日考えています。これでも一応、管理栄養士の資格を持っているので。」