俺は最近の事を一通り話した。
それを聞いた先生は『うん。』と頷いてから話し始める。

先生『一言で言うと物凄く悪い状態だ。』
先生はそこまで言ってひと呼吸いれる。

先生『心臓の動きが前より激しくなったり遅くなったりしている。このままだと心臓に負担がかかり続けてしまう。』

『先生…。俺死ぬの?』
俺はそんな事を聞いていた。

先生『そんなふうに言うもんじゃないよ。』

『だって前よりも悪くなって…。』
そこまで言うと俺は途端に涙が出てきた。
うまく呼吸が出来ない。

『俺は…。俺は…。ふつうの人みたいに生きていけないの?やっと楽しくなって来たと思ったのに…。これから俺はもっと沢山やりたいことが…。』
そこまで言った所で先生が背中をさすってくれた。

先生『大丈夫。落ち着いて。』
そう言って俺を落ち着かせようとしてくれる。俺は息が上手くできなくて先生にもたれかかる。胸も痛い。心も痛い。

嗚咽する俺の横で看護師に何かを言っているが俺には聞こえ無かった。
ただ、ただ苦しくて虚しくて悲しかった。

(真珠子…。)