Lonely daze




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それから先生が去った後、何も考えずに病院の屋上へ来ていた。

上着を羽織って、スケッチブックと鉛筆を持って。

ただ呆然と、夕に染まり始める街を眺めていた。

手術するかどうかの話は、まだ決まっていない。

お母さんたちにも話さなければいけないし。


まだ僕は、中途半端な人間だった。


こんな僕に歩み寄ろうと必死だった両親を遠ざけ、傷つけてばかりで。

もし僕が、手術を受けないと言ったらどういう顔をするんだろう。


泣く?怒る?

それが伊緒だったら、きっとどっちもだろう。

泣きながら怒る。


…そんな君は、今どこにいるの。


ふぅ…と吐き出した息は生暖かい風が攫っていった。