なんて普段働かない分思考回路をグルグルとまわす。
あの天使さんは、どうして逢いに来たんだっけ。
あの天使さんは、誰だったんだっけ。
すごく、ものすごく大事な部分が抜けている。
だめなのに。忘れてはだめだと言っているのに。
頭は言うことを聞かなくて、全く思い出すことができない。
「な、なにごと?顔が変だけど……」
いや顔が変なのも元々だ。
時を戻そう。
じゃなくて、ほんとにこんなことしてる場合ではないのに。
そしてふと、あることが頭を過った。
怒られる、かもしれないが。
……こんなことをお願いするのも変だけれど、燈真のあのやらかしで何らかの記憶が掴めそうなのだ。
「……燈真。────キス、していい?」
「はっ?」
