もうこれ以上、許さない

「…ねぇ誉、シないの?」

「あれ、まだ起きてたんだ?
でも今日は寝不足なんだろ?
だからこうやって、一緒に眠るだけでいいよ」

それは困る!
割り切った関係でいるためには、そんな優しさいらないし。
なおさら今日は抱いて欲しい…

「あたしたちセフレだよっ?
シないなら帰る」

「月奈…
だったら抱く。
帰すわけないだろ?」
ドキリとしたその言葉を皮切りに、獣になる誉。


「あっ、あっっ…あああっ!」
その結果、お互いすぐに達してしまう。


だけど…
「…ねぇ誉っ?
もっと誉でいっぱいにして?」

心に風人が微塵も残らないように…
全部忘れさせてよっ。


「っっ、月奈エロい…
そんな事言われたら俺っ…」
誉は苦悶の表情を浮かべたあと。

「…じゃあさっ、恋人プレイしよ?」

恋人プレイ?
訊き返そうとした矢先。
激しく内部を攻められて、それどころじゃなくなる。

そしてすぐに、そのプレイの意味を知る。


「好きだよ、月奈」

えっ、と耳を疑うも…

「月奈も言って?プレイだから」

そういう事か!


いつもなら、そんな甘いプレイ断ってただろう。
けどその時のあたしは、少しでも忘れさせてくれそうな事には縋り付きたかった。