もうこれ以上、許さない

ていうか、風人が思わせぶりな事ばっか言うからじゃん!

玉城さんと結婚するくせに…
あの頃だって、あたしの事が重荷だったくせにっ…
いつだって調子いい事ばっか言って!

思わずそう八つ当たりして…
すぐに違うとたしなめる。


そう、風人が言った事はどれも社交辞令ですむ内容だし。
明確に言い寄られたわけでもなければ、彼氏や好きな人がいると思ったうえでの発言だ。
そしてあの頃も、風人を苦しめた自分が悪い。

わかってる、わかってるけどっ…
あたしだって苦しいよ。


期待したくなくても、嬉しくて。
忘れたくても、忘れられなくて。
もう忘れたいよ!
あたしが記憶を失くしたい…

なのに、明日はいつも通りやってきて。
きっと、風人もいつも通りやってくる。
そしてあたしはいつも通りに、接する事が出来るのかな?

ちょうど仲良くしたくないって一線引いたところなのが、せめてもの救いだけど…
ふと、今になって納得する。

結婚する風人にとっては…
あたしが誰と付き合おうが、セフレをしてようが関係ないわけで。
そりゃ協力出来るよね。

そう思って、胸がいっそう切り裂かれてた。