もうこれ以上、許さない

さて、問題は…
風人になんて説明しよう?

その夜、頭を悩ませる。


誉は彼氏じゃないの!って言うのは、やっぱり突っ込みどころ満載だし。
昨日みたいな状況を考えると、彼氏って嘘はつけないし。

だったら…
もうほんとの事言おうか。
そしたらきっとドン引かれて、向こうから一線引かれるに決まってる。
うん、願ったり叶ったりじゃん。
そうしよう!

なのに、胸が痛くなる。


あぁあたし、風人に2度も嫌われるんだな…



そんな切ない思いで迎えた、次の日。

現れた風人に、まずは開口一番謝罪する。

「菊川さんごめん!
あたしあの時、めっちゃ強く口押さえちゃったよね?」

「あぁあれ?
いやもうバチーンきて、惚れたね」

「はあっ?
いつからMになったの?」

「いやMじゃないけどヤラレたね。
てか、いつからって古い友人かーい」
そう突っ込まれて。

またやらかした!と内心焦る。


「それより、あの時みたいに呼び捨てでいいよ?」

「は?」
誉を呼んだ時みたいにって事?
もしかしてすでに彼氏じゃないって見抜かれてる?

「でも菊川さんはただのお客様だから」

「ええ〜、心の中では風人って呼んでくれてんのにっ?」