もうこれ以上、許さない

「え〜と、そんな強くやっちゃってた?
ヤバい、今度謝っとこ」
わ〜!風人ごめんなさいっ。

もしかしてあんな大人しく帰ったのは痛かったからっ?
と心配になるも。

「それに、コソコソ話もしてたけど…
俺らには言えない事も話せる仲なんだ?」

ええっ、まだ続くのっ?

「いやあれはっ…」
納得する理由を探して、言葉を詰まらせたところで。

「はいストーップ!
月奈ちゃん困ってんじゃん。
誉、いつから彼氏気取りになってんだよ」
マスターから助け舟を出される。

ああもっ、その深入りしないとこ最高。
マスターのそーいうとこほんと好き。
思わず、敬愛の眼差しで見つめると。

「…ごめん」
痛々しいくらい、切なげに呟く誉。

「ううんっ、そんな謝る事じゃないし…
飲もっ?」


そうしてそのあとは…
いつも通りな感じに切り替えてくれた誉と、時々マスターも交えて楽しく飲んだものの。



「月奈、明日休みだよな?
今日泊まれる?」
店を出るなり、そう誘われる。
つまり行為を意味してて…

「うん、いいよ」
それが本来の関係だから、断る理由なんかどこにもない。


だけどその夜の行為は、いつもと全然違った。