もうこれ以上、許さない

そう、珠和は…
あの時ただ一人、そう言ってくれた味方だった。


中学の頃は…
親の愛も期待も注目も、独り占めしてた珠和が羨ましくて。
つい八つ当たりして、あんまり仲良くなかったけど。

実は正義感の強い珠和も、親の態度を不満に思ってたらしく。
こんな最低な姉なのに、味方してくれたり。
親に文句を言ってくれたりして…
いつしか何でも相談し合う仲になっていた。

というのも、珠和は珠和で親の期待に応えようと無理をしていたからで…
いい子を演じるのが疲れた珠和は、その反動から今は東京で演劇の勉強をしていた。


『まぁ散々悪者にされてあんな辛い思いしたら(●●●●●●●●●●●●●●●●●●)、なかなか忘れられないとは思うけどさぁ』

「それより珠和、なんか用事があったんじゃないの?」
と話をそらす。

『あぁ用事っていうか…
お姉ちゃん、今年のGWも帰らなかったんだって?
お盆とお正月は親戚が煩いから帰りたくないのも分かるけど、GWくらいは顔見せてあげなよ。
私みたいに、せめて年に1回は帰らないと…
さすがに心配してるよ?』

「…してないよ。
あたしの心配なんか…」
今までも、これからも。