もうこれ以上、許さない

「マジでっ?
え、飲めないタイプ?
てかルナちゃんって何歳?
未成年じゃないよなぁ?」

「ワケないじゃん。
菊川さんと同じだし」
そんな事訊かないでよ…
風人の記憶に存在してないってわかってても、何度も胸が切り裂かれる。

「え、24っ?
てか俺、歳言ったっけ?」

しまった!
瞬間青ざめて、慌てて取り繕う。

「っ、言ってないけど、それくらいかなって」

「うんそう!
そっかタメか〜。
ますます仲良く出来るじゃん」

「はいじゃあYシャツ2点と紳士スラックス1点で870円になりまーす」

「うわ流す〜。
てゆうか、風人でいいよ?
タメなんだし」
と千円札をトレーに置く。

「タメでも一応お客様だし、彼氏に誤解されたら困るから。
はい菊川さん、130円のお返しとお預り票でーす」

「切なっ!
それ言われたら何も言えないじゃん。
しかも一応客って…」

とそこで、他のお客様が来店し。
あたしの「ありがとうございました〜」を受けて、風人はしょんぼり去っていった。


だけど、そのお客様を見送ったあと。
一気に脱力して、カウンターにうつ伏せる。

ヤバい、このままじゃそのうちボロが出そう。

なのに明日も来そうで…
もう盛大なため息を吐かずにはいられなかった。