もうこれ以上、許さない

誉は少しためらって…
「ほんとだなっ」って、笑って流した。

それどっち〜。
誉はあたしの事、どう思ってるの?

すると、繋いだ手にぎゅっと力が込められて…
ますます心臓が騒ぎ出す。

も〜お、こういうのほんとやめて欲しい…


「ねぇ誉、最近変だよ。
どうしたの?」

「それは月奈の方だろ?。
俺には話してくれないだけで、結構いっぱいいっぱいなんじゃないのか?」

なるほど…
心に入りたいのは、打ち明けて欲しいからか。


「まぁ言いたくないなら、もう無理には訊かないけど…
1つだけ。
昨日の涙は嬉し涙?それとも、困り涙?」

「…嬉し、涙」
正直に言っていいものかと、戸惑ったものの。

「よかった!」
誉がめちゃくちゃ嬉しそうに笑うから…
よしとするか。


「じゃあなんか食べ行こっか。
お腹空いただろ?なに食べたい?」

「なんでもいいよ。
その辺のファミレスとかでいんじゃない?」

というのも…
食事代も映画代も、このデートにかかる費用は誉持ちだからだ。
俺が誘ったんだから、という理由と。
全部込み込みで誘ったから、OKした以上はそうして欲しい、という理由で押し切られてしまったのだ。