もうこれ以上、許さない

こんな状態で離れたら(●●●●)、取り返しがつかない気がしたし。
道路に飛び出して危険な目に遭ったらどうしようとか、気が気じゃなかった。

そしたら別の危険に直面して…
月奈を守れなきゃ、生きてる意味なんかないって思った。






「でもそのせいで、辛いを思いをさせてごめん…
俺の方が、酷い目に遭わせてごめんっ」
瞳を涙でいっぱいにして、繋いだ手をいっそうぎゅっとする風人。

あたしも涙を、次から次にこぼしてて…
すぐには言葉にならずに、ふるふると首を横に振った。
だけどちゃんと伝えたくて…
一生懸命声にした。

「ううん…
助けてくれて、ありがとうっ……」
今ならそう思える。

ずっと、あたしなんか助けなくてよかったのにって。
風人を苦しめる、あたしが消えればよかったのにって。
そう思ってきたけど…

あたしが追い詰めたせいじゃなかったんだって。
存在を消されるほど、重荷だったわけじゃなかったんだって。
あの頃の自分を、少し許す気持ちになれたから。

そして…
ちゃんと優先してくれてたんだって。
そんなに想われてたんだって。
苦しくなるほど嬉しかったから。