もうこれ以上、許さない

「…ひどい目?」

「そう。
その男は、いつも姉より他の女を優先してて。
その女のために、付き合ってるのも秘密にされて。
それに不満をぶつけたら、逆にもうムリってフラレて。
ていうか、その女に心変わりしてたみたいで!

その時その男が大怪我しちゃったんだけど、それまで姉のせいにされて。
その女からも、男の親からも責められて。
その女と姉は同じ大学だったから、そこでも姉を悪者にした酷いデマを流されて。
関係ない人からも、さんざん嫌がらせされまくって。
それどころか、その男の慰謝料とか医療費とかまで払わされて。
そのために大学を辞めて働くしかなくてっ。
そのせいで親と揉めて、4年以上前からずっと家にも帰れなくて。

しかもその男は、姉との事をなかった事にしたかったみたいで…
思い出から、姉の存在ごと消したかったみたいで!
挙句、姉はずうっと自分を責めてきて…
そんな思いをしたきた姉を、まだ苦しめるっていうのっ?
とにかく私は、あなたの事は認めないから!」
そう立ち去ろうとした月奈の妹に。

胸を痛めてた途中で、慌てて声かけた。