もうこれ以上、許さない

「そしたら月奈は受け入れてくれたから…
俺はゆっくり、その心の壁を崩していこうと思った。

ただセフレになったからには、警戒されないためにも抱くしかなかったし。
好きだったから、ほんとはもっと抱きたかった。
でも吐け口にしてると思われたくなかったから、なるべく一回で我慢してたし。

身体で愛を伝えてるつもりだった」
そう愛しげに切なげに見つめられて…

ドキリと心臓が跳ね上がる。

そうだね…
確かに誉は、いつも愛があるように抱いてくれてた。


「なのにあいつが現れて…
めちゃくちゃ焦って、我慢出来なくなって。
好きだって言いたくて…
だけどまた壁を高くされそうで。
身体だけは独占出来る、誰よりも近い関係まで失いそうで。
プレイで伝える事しか出来なかった」

プレイって…恋人プレイっ?
じゃああれは、全部本音だったって事?

ー「月奈愛してる…
もうどうにかなりそうなくらい愛してるっ」
「好きだよ月奈、ほんとに愛してるっ…
誰にも渡したくないっ」
「月奈も俺だけ見てっ?
俺が一生守るからっ」ー

思い返して、心が燃えるように熱くなる。


「そんな時、妹の事で避けられるようになって…
そのうちに月奈が、あいつに惹かれてるのがわかって…
だけど諦めたくなくてっ、必死に足掻いてた」