もうこれ以上、許さない

確かに、そうだ…
誰とも深い関係になりたくなかったから、同じ考えの人じゃなきゃ拒んでた。

「だからって…
なんであたしをっ?」
軽く混乱するあたしに…

誉が今までの気持ちを語り始める。


「月奈をCyclamenで見かけるたびに…
やたらと壁作ってる雰囲気とか、物憂げに飲んでる姿とかが気になってて。
かと思えば笑顔はすごく眩しくて、めちゃくちゃ可愛くて…
そんなギャップにやられたりしてた。

でも諌が気に入ってるぽかったから、特にどうするつもりもなかったんだけど…
クリーニングの事で、初めて関わった時。
諌だけに向けてた笑顔を、俺にも向けてくれたのが嬉しくて…
もっと近づきたいと思った。

なのにお礼も食事も、一杯おごるのですら頑なに拒否するし…
なんか抱えてるふうだったから、俺が守りたいって思うようになったんだ。

だから諌に取られる前に振り向かせたくて、あの手この手で攻めてみたんだけど…
ぜんぜん相手にされないどころか。
近づこうとすればするほど、壁が高くなってる気がして…
だったら逆に、割り切った関係ならどうにかなるんじゃないかと思った。
違ったら、冗談にすればいいだけだし」