もうこれ以上、許さない

「…そんな事言って、ほんとは玉城さんと一緒にいたいだけじゃないのっ?」

「またそんな事ゆう〜」

「だって!
なんでも玉城さん優先だし、あたしより玉城さんといる方が多いしっ」

「それは、ほんとにごめん…
けど俺が好きなのは月奈だし、月奈しか見てないよっ?」

不安で、その言葉が聞きたくて…
あたしは何度も嫉妬をぶつけてた。


「だったら不安にさせないでよ!
もう風人なんか大っっ…
好きで嫌んなる!」

その途端、曇ってた風人の顔がパッと晴れて、ガバッとあたしを抱きしめる。

「エンダァーーーイアーー」
「それいらない」

「え〜感動の瞬間なのにっ」
「逆効果!」

そうやって、いつものように笑い合う。
そうその頃までは、まだ笑って許せてた。



でもさすがに、そんな日々が1年近くも続くと…

「ねぇ、いくらなんでも長すぎじゃない?
心因性歩行障害だっけ?
それほんとかなぁ…」

そう、とっくに骨折は治ってたものの。
なぜかまだ痛むらしく、怖くて歩けない状態になっていた。
けどそれを疑ってたあたしは、こっそり観察してて…
つまずいた玉城さんが、とっさに骨折した足で支えたように見えたのだ。