もうこれ以上、許さない

でも現実は、甘くないうえに残酷で…

一週間後。
仕事を終えたあたしを、玉城さんが待ち構えてた。


「大事な話があるの。
ちょっと、付き合ってくれない?」

恐らく、風人の居場所を知らないか探りを入れられるんだろう。
またカマをかけられてボロが出たら、と懸念したあたしは…

「ちゃんと忘れたいから、もう関わりたくないし…
用があるから」
そう断ると。

風人が借りてるマンション名と部屋番号を告げられて…
瞬時に凍り付く。

うそ…
なんでバレたの!?


「やっぱり、心当たりがあるんだぁ?」

「…ないよ、それが何?」
まずい、と慌てて平静を装う。

「風人が今、そこに住んでるんだけど…
地元に帰るように説得してくれない?」

「なんであたしが…
悪いけど、もう関係ないから」

「だったらなおさら、助け舟を出しに行った方がいんじゃないかなぁ…
ごめんね?
風人がまたそっちに行ったから、てっきりまだ続いてるのかと思って。
樋口さんじゃ話にならないから、あなたのお父さんに説得に来てもらったの」

「っ、うそっ!?」
信じられない状況に、一気に青ざめる。

「本当だよ?
でも誤解なら、急いで仲裁に行った方がいんじゃないかなぁ。
風人、すごい剣幕で怒鳴られてたから」