もうこれ以上、許さない

そんな風人も余裕がなさそうで…
荒い吐息をたまんなそうに漏らしながら、激しく貪って、もどかしそうに悶えてて。

ふいに。
その手があたしの身体を、我慢出来ないといったふうに(まさぐ)り始める。

「んっ、ふっ…ああっっ……」
いっそう艶声を漏らすと。

「っっ、ごめんっ…
ヤバい俺っ、抱きたくておかしくなってる…
ヤバい、どうにかなりそうっ…」
苦しそうに吐き出して。
必死に衝動を抑え込むように、あたしの身体をきつく抱き締めた。

「いいよっ、抱いて?
あたしも風人に抱かれたいっ…」

なのに風人は、欲望を振り切るように首を横に振る。

「なんでっ?
一緒に駆け落ちするんだから、もういいじゃんっ」

「でもまだしてない!
まだ中途半端なままだからっ…
ごめんっ。
くだんないこだわりかもだけど…
死ぬほど好きだから、俺なりに大事にさせてっ?」

死ぬほど好きだから、って…
その言葉に心臓が鷲掴まれたのはいうまでもなく。

そんなふうに言われたら…
なにより風人がそうしたいなら、いくらでも我慢するに決まってた。

「わかった。
あたしも好きだよ…
風人の事が、死ぬほど」
とそこで、続きがキスに飲み込まれる。