もうこれ以上、許さない

「なに食べたい?」

「今その唇がめっちゃ食べたい」

「っ…
真面目に答えて!」

「大真面目だしっ。
だってこのシチュエーション、夫婦みたい(●●●●●)でヤバくないっ?
も、すげぇキスしたい」

いや確かにあたしもそう思って、やたら胸が騒いでるけどっ…

「だとしても、せめて小声で言ってよっ。
これじゃ人目を避けるどころか、余計目立つじゃん」

すると風人は「わかった」と呟いて、すぐ。

「好きだよ、月奈。
あとでいっぱいイチャつこ?」
そう耳打ちして、耳を食む。

「ひゃっ…
もお風人っ!」
もっと目立つ(ぜんぜんわかってない)じゃん!

なのにこの男は…
「ごめんついっ、つかマジ可愛い」
とのんきに喜ぶ。

「…さっきの考えとくって言った話、却下だから」

「っ、ごめんて!
ちょ、月奈っ?月奈ちゃーん?
許してくれないなら、抱きしめるよ?」

「なんでよっ!」


結局、作り置きするためと。
風人が好きな人参のグラッセを作りたいという理由で、ハンバーグに決まり。

また一緒に作ってると…

「ごめん、牛乳取って?」

「ほい」
持ってくるなり、ほっぺにチュッとしたり。
事あるごとに、いちいちキスしてくる風人。

「も〜お、ちょっとは我慢してよっ」

「いやめっちゃしてるし!
じゃなきゃ俺、四六時中チューするよっ?」