もうこれ以上、許さない

そこで。

「ごめんっ…」
たまらなそうに呟く風人。

「好きになって、ごめん…
ムリやり好きにさせといて、責任取れなくてごめんっ。
口ばっかでごめん。
親まで巻き込んでごめんっ。
知らなくてごめん。
ひとりで辛い思いさせててごめんっ。
守れなくてごめん。
泣くほど苦しめててごめっっ」
ひたすら謝って声を詰まらす風人が、あまりにも痛々しくて…

あたしはぼろぼろ涙をこぼしながら、思わず首を横に振った。
だけど、風人が謝ったそれらの理由で、関係を終わらせようとしてたから…

ぜんぜんいいよ?
風人といれるなら、なんだって平気だよ?
むしろあたしの方が、辛い思いをさせてごめんね。
また苦しめてごめんねっ…
その気持ちを飲み込んで。

「あたしこそ、隠してて、ごめんねっ」
その言葉だけ絞り出した。

結局あたしたちは、どう足掻いても結ばれない運命で…
お互いを苦しめないためにも、離れるしかないんだと思った。

なのにまだ離れたくなくて…
どうしても離れたくなくて…
終わりを切り出せずにいると。

あたしのごめんに首を振った風人から…
「ちゃんと話そっか。
俺んちで、話せる?」
そう提案されて、ハッとする。