もうこれ以上、許さない

「えっ」と目を丸くする風人と同時。
「待って誉っ、言わないでっ!」
今度はあたしが、慌ててその人を制した。

なのに風人は…
「…ごめん月奈。
もう遅いし、ちゃんと知りたい」
真剣な目で続きを促す。

「ダメっ…
誉お願い!」
風人に首を振ってから、必死に懇願するも。

誉も、誤魔化すにはもう遅いといったふうに首を振り。

「…お前の婚約者が、月奈の両親に浮気を告発したからだ」

その途端、風人は目を大きくして固まった。

あぁ、どうしよう…
頭が真っ白になる。


「俺が彼氏のフリをして、なんとか誤解(●●)って方向に持ってったけど…
そうやってお前の知らないとこで、何度も、俺が月奈を守ってきたんだ」
と、関係ある理由が続けられて…

風人は動転した様子で、今までと照らし合わせるかのように目線をふらつかせ…
泣きそうに歪めた顔を、片手で覆ってうなだれた。

「嘘だろっ…
っっ、マジかよ……」
苦しそうに吐き出す姿に…
胸が捻り潰されて、見ていられなくなる。


「月奈ごめん……
謝って済む事じゃないけどっ…
ほんとにごめん。
けどこれからはっ、ちゃんと俺が守るから!
だから、頼むからっ!
離して、くださいっ…」
絞り出すような声で、深々と頭を下げて懇願する風人。