もうこれ以上、許さない

それでもなお、玉城さんはますます感情を爆発させた。

「私は、あなたが現れる前からっ…
ずっと前から!風人だけを見てきたのにっ。
同じ高校まで行って、振り向いてもらえるように頑張ってきたのに!
あなたなんかより、何倍も愛してるのにっ!

なのにあなたに邪魔されて…
やっと想いが報われたのに、また邪魔されて!
ねぇいつまで邪魔すれば気がすむのっ!?
お願いだからいなくなってよ!
あなたさえいなければ、誰も苦しまないのにっ…
風人だって、また苦しむ羽目にならなかったのに!」

また苦しむ?
…そっか。
あたしは結局、また板挟みで苦しめてる。

胸がいっそう切り刻まれる。


「言っとくけど、私は絶対に別れないから。
あなたが関係を終わらせないなら、父に話して…
風人を家族ごと追い詰めたり、一生償わせるしかないっ。
だから、これ以上風人を苦しめたくなかったらっ、今すぐ風人の前からいなくなってよ!」

やっぱりあたしは疫病神で…
どうやったって、風人を苦しめてしまうんだ。

涙がぼろぼろとこぼれた。


そして、一線引けなかった自分に…
やり直したいと近づいた自分に、激しい後悔が押し寄せる。