もうこれ以上、許さない

だけど、追い詰められてる状況に変わりはなくて。
誉の言う通り、玉城さんがこのまま引き下がるはずもなく…
一週間後、不安は現実になる。

その日、また仕事中に風人から、今日彼女が来る事になったと連絡が入り…
あたしは、きっとここにも来るだろうと腹をくくった。

実際約束を破ってるわけだから、前回みたいに誤解を突き通すのは難しいだろうし。
あたしと風人の過去を知ってる玉城さんの目は、親の時みたいに誤魔化すのは難しいと思ったからだ。


そして案の定。

「何で約束を破るの?」
閉店と同時に、再び玉城さんがやって来た。


「風人が1人で泊まってるはずがないと思って、チェックアウトの時間まで見張ってもらったら…
あなたを見つけた」
と、今度はあたしがホテルから出て来た所の写真を突きつけられる。

だからって,それだけじゃ一緒に泊まった証拠にはならないから…
誤解を突き通そうとしたところで。

「ねえっ、これを見て私がどれだけショックだったかわかるっ?
信じてたのにっ…
こんな遠くまで会いに来た私を置き去りにして、2人で裏切ってたって知った時のっ、私の苦しみがわかるっ!?」

考えないようにしてたその現実を突きつけられて。