もうこれ以上、許さない

「あぁごめんっ。
つか俺、普通にやってしまってたけど…
よしよし、もうだいじょぶなんだ?」
と、止まってた手を動かし始める。

「…うん、あの時は払いのけてごめん。
それと、苦手って言ったのも嘘なの。
ごめんね?」

「そーなんだっ?
いやいーけど、なんでそんな嘘?」

「だって…
心が風人に持ってかれそうで、怖かったから」

「マジでっ!?
え、そんな前からっ?
うっわ、感動…
も、一生大事にするっ」

一生っ!?
その軽はずみな言葉に、不覚にも胸がヤラれる。

「だから、ほんっと口だけ!」

「違うし!
神に誓えるねー」

「ふーん、じゃあ一生抱かないんだ?
ちゃんと守ってねー」

ー「抱きたくて狂いそうだし…
…けどそれ以上に、月奈を大事にしたい(●●●●●●)から」ー

「あ…
いやその大事じゃなくてっ、」

「ほらまた手ぇ止まってるよっ?」

「あぁごめんっ…
じゃなくて月奈聞いてっ!?」

「ふふっ、風人のよしよしめっちゃ好き」

「マジで!?
俺もう腱鞘炎(けんしょうえん)になるまでするよっ?
って、俺の事(もてあそ)ばないでっ?」

弄んでないよ、ほんとだよ?

あたしは風人の腕の中で、クスクスと笑いながら…
たまらなく好きなそのよしよしに、不安も辛さも吹き飛ばしてもらってた。