もうこれ以上、許さない

「だから、前にも言ったけど…
月奈はもっと自分を大事にしよっか」
そう言って風人は、またあたしの頭をよしよしした。

大事にって…
あたしなんか、そうする価値もないのに。
第一あたしは、とっくに風人に抱かれてるんだよっ?

ふと、風人と初めてする時の事を思い出す。





「月奈初体験(はじめて)、じゃないよなぁ?」

恐る恐る問いかけてきた風人に、あたしもおずおずと頷いた。

「くそ、やっぱりかー!
じゃあ最後の相手は、俺がなる」

「なにその、漫画みたいなセリフ…」

「いやマジで。
これからはずっと、俺だけのもんだから」

それどーゆう意味かわかってる!?

これから最後の相手まで、ずっと風人だけって事は…
一生風人だけって言ってるも同然で。

胸が思いっきり鷲掴まれて、すぐ。
唇が風人のそれに塞がれた。


「好きだよ、月奈…
俺だけって、約束して?」
キスの合間に、甘く囁く。

「んっ…いい、よっ?
風人、はっ?」

「俺は余裕で、月奈だけだよ?
この先、ずっと…」





なのにあたしは、誉に数えきれないほど抱かれてきて。
風人も玉城さんを、4年もの間…

別れてたから仕方ないとはいえ。
あたしだけのものでいて欲しかったのに…
風人だけのものでいたかったのに…