もうこれ以上、許さない

だから、今度こそ間違えない。

「だったら言わせてもらうけど…
褒めるとこが笑顔しかないとか酷くないっ?
それであたしのどこを好きになったワケっ?」
と、誤解の件から話を逸らす。

「いやいっぱいあるし!
ただ状況的に、親だってすぐにわかったからさぁっ?
俺より月奈の事知ってる相手に、何言っても論破されると思って。
だったら絶対的な事で勝負しようかなって」

「絶対的って、どこがよ。
だいたい、クリーニング屋での笑顔はただの営業スマイルだし。
他でも愛想笑いばっかだし…
そーいうのが染み付いた、誤魔化しの笑顔だよ」

すると風人はぶはっと吹き出す。

「だからそーゆう、飾んないとこもすげぇ好きだし。
愛想笑いは優しさじゃん?
自分の気持ちを飲み込んで、相手を気遣ったり、その場の空気を守ったり。
そんな優しいとこもすげぇ好きだし。
そーゆう優しさが染み込んだ、元気が出る笑顔なんだって」

「うわ、さすが営業マン…
上手くまとめたね」

「違うし!
しかも今は営業じゃないしっ、て…
俺営業してたって言ったっけ?」

しまった!久々やらかした〜。

「うん言ってたよっ?
それよりっ…
その程度で優しいなら、他の人はもっと優しいからっ」
とまた話を逸らすと。