もうこれ以上、許さない

「ああもっ、月奈すげぇ好き。
どーやったらこの気持ち伝わるっ?」

「いやもう伝わってるしっ」

「いーや、わかってないねー。
俺もう好きすぎておかしくなりそうなんだけどっ」

うそ、そんなにっ?
どうしよう、嬉しすぎるっ…

「…そんなの、あたしだってそうだよ。
もうおかしくなるくらい、風人が好きだよ」

すると目を大きくして、胸を押さえる風人。

「うっわ、マジ!?
俺本気にするよっ?
じゃあもっとキスしよっ?」

「それはムリ」
風人が明日、寝不足できつくなるのは嫌だもん。

「いーじゃんケチ〜」

クスリと笑いながらも、ふと思う。

そう、あたしたちはおかしくなってる…
罪悪感にフタしてしまうくらい。


だけどフタしたところで、罪が消えるわけじゃない。
誰かを傷付ければ、それが自分に返ってくるのは当然で…



1週間後。
風人の外泊が耐えられなくなったのか…
別れ話に決着がつかないまま、玉城さんは地元に帰っていった。

とはいえ、専門の機関に見張られてるかもしれないから、軽はずみな行動は出来ないけど…
あたしが身バレしてるのを知らない風人は、ようやくクリーニング屋に顔を出すようになった。


そんな矢先、珍しく親から電話がかかってきて…