もうこれ以上、許さない

なんて。
風人を奪おうとしてるあたしに、そう思う資格なんかないんだけど…
玉城さんに悪いとは、思わないようにしてた。

だって、実際は付き合ってないんだし。
悪いって気持ちを認めたら、風人とやり直す事なんて出来ないから。

だけど風人はきっと、罪悪感を抱えてるだろうから…
せめてこの選択を、後悔だけはさせたくない。


そうしてあたしたちはその日も…
バカみたいな話で笑い合って。
合間にチュッと唇を重ねて。
長い長いおやすみのキスを交わした。

名残惜しい気持ちで、締めくくりのキスをすると…
離れがたくて、も一回して。
ダメ押しでまたして。
今度こそ最後って、チュッとして。
なのにまた…

「もっ、キリがないって!」

「だって!止まんないし…」

あたしだってそうだけど、いいかげん寝なきゃ!

「…じゃああと、3分だけいっ?」

「3分で終わる〜?」

「とりあえずやってみっ?」

「ちょっ…」

そんなふうに遅くまで戯れ合ってしまうから…
風人はあたしの体調を気遣って、次の日休みの時に会おうって言ったんだと思う。
仕事が忙しいのも、あたしと会う日に少しでも長くいられるようにするためで…
そんな優しさも、愛おしくてたまらない。