もうこれ以上、許さない

それからあたしは、週に2回ほど泊まりに行く事になった。

ほんとは毎日でも行きたいところだけど…
風人は仕事で忙しかったり、玉城さんとの話し合いがあったりするから。
「月奈が次の日休みの時に会お?」と言われ…

今日は3度目のお泊まり日だった。


「ごめんね、誉。
ほんとにいいの?」

「俺が送りたいって言ったんだから、いいに決まってるだろ?」

数日前、誉に風人との現状を訊かれ、ビジネスホテルで落ち合ってる事を話したら…
あたしの方に見張りがつかないように、会う時は俺が送ると言い出してくれたのだった。

さすがにそこまで甘えるわけにはいかなくて、何度も断ったものの…
勝手に迎えに来るからと、押し切られて今に至る。

もう誉にはほんとに頭が上がらない。
だから…

「あのね、誉。
あたしにも力になれる事があったら、なんでも言ってね?」

「…なんでも?」
イタズラな顔が向けられる。

「もちろんっ、出来る範囲でだけど」

「ありがとっ。考えとく」
うろたえるあたしを、そう笑う誉。



ほどなくして、パーミットホテルに着くと。
お礼を言って、車から降りようとしたところで…

「月奈っ」
ガシッと腕を掴まれる。